品川区役所様
導入事例
防犯ブザー「まもるっち」の信号通知システムに、「まいと~くVoiceFAX Center」の音声アウトバウンド発信を利用
防犯ブザー緊急信号の音声通知システム
品川区は、東京都の特別区で人口は約36万人です。近年住民サービスに力を入れており、「東京23区生活実感ランキング2006」で東京23区の中で各区住民による総合満足度ナンバーワンに選ばれています。
導入の背景
品川区では平成17年9月より、地域の支えあい・助け合いによる安全・安心のまちづくりを目指す取り組みとして、犯罪防止対策「近隣セキュリティシステム」を構築し運用を開始しました。
区内の学校を介して、対象となる児童に防犯ブザーにGPS機能と音声通話機能を備えた専用端末「まもるっち」を配付しています。「まもるっち」の防犯ブザーによる緊急信号が発信されると品川区役所内のまもるっちセンターに通知され、オペレーターが緊急信号の発信箇所を特定し、付近の学校や保護者、生活安全サポート隊(警察官OBで構成)、協力者(登録済みの地域住民)などに緊急連絡します。連絡を受けたそれぞれが現場に急行することで犯罪を抑止するという仕組みです。現在では、「まもるっち」は約13,000台配付され、登下校時や放課後の子供達を守るために一役買っています。
このたび「近隣セキュリティシステム」を、3G回線を利用するシステムへとバージョンアップすることになりました。システム全体のリプレイスにあたり、「まもるっち」からの緊急信号通知を自動音声で伝えるためのツールとして「まいと~く VoiceFAX Center」をご採用いただきました。
「まもるっち」と「まもるっちセンター」の様子
導入のポイント
- 「近隣セキュリティシステム」の一部として利用するため、他のツールとのAPI連携が必要だった。
- 協力者への自動音声通知を行うため、アウトバウンドの発信ができるIVRツールが必要だった。
「近隣セキュリティシステム」全体の流れ後
- 児童が危険を感じた時に「まもるっち」のピンを引くと、警報音が鳴ると同時にまもるっちセンターへ通報されます。
- 「まもるっち」とまもるっちセンターとがハンズフリー通話が可能となり状況の確認が行われます。
- 緊急通報であると判断される場合、状況に応じて、学校、保護者、生活安全サポート隊、協力者にメールや自動音声で緊急情報が通知されます。
- 連絡を受けた人が児童の元に駆けつけます。
導入後
まもるっちセンターでは「まいと~くVoiceFAX Center」の音声合成機能を利用して、緊急信号の発信状況(児童名や場所など)をテキストで入力し、音声情報に変換します。その後、作成した音声情報を学校関係者や保護者、地域住民、生活安全サポート隊の所持する電話へ「まいと~くVoiceFAX Center」のアウトバウンド発信機能で通知します。
自動音声通知のメリットは複数の宛先に同時に発信できる点です。緊急信号の状況をまもるっちセンターで確認し、簡単なテキスト入力でだけですばやく、緊急信号発信地点近隣に存在する複数の協力者に通知できる点で有効に活用されています。また、音声通知はメールによる通知よりも、受信者が気付きやすいため緊急時の連絡手段として適しています。
このように「まいと~くVoiceFAX Center」のアウトバウンド発信機能やテキスト入力による音声合成機能が、品川区内の児童の安全を担う一端として活躍しています。
会社概要
会社名 | 品川区役所 |
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所在地 | 東京都品川区広町2-1-36 |
Webサイト | |
導入会社 | ソフトバンク テレコム株式会社 |
構築会社 | 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 |