パソコンのストレージを減らす方法7選! 空き容量の確認方法も解説

PCのストレージ不足は、データの保存ができないばかりか、OSアップデートのエラーやパフォーマンスの低下を引き起こす原因となります。ビジネスの停滞を招かないよう、ストレージを減らす方法を知り、突然の空き容量不足にも適切に対応できるようになりましょう。
今回は、PCのストレージの空き容量を確認する方法と、ストレージ容量を減らす方法を解説します。
PCのストレージの空き容量を確認する方法

PCのストレージを減らす前に、残りの空き容量を確認しましょう。ここでは、WindowsとMacに分けて空き容量の確認方法を紹介します。
Windowsの場合
Windowsの確認方法は、「エクスプローラー」と「設定」の2種類があります。
エクスプローラーから確認する方法
- タスクバーの「エクスプローラー」を開く。タスクバーにない場合は、「スタート」ボタンを右クリックして、メニューから「エクスプローラー」を選択する
- 「PC」アイコンを選択する
- 「デバイスとドライブ」のうち、把握したいドライブの「空き領域」を確認する
設定から確認する方法
- 「スタート」ボタンを右クリックする
- メニューから「システム」を選択する
- 「記憶域」または「ストレージ」をクリックする
- ストレージの使用状況が表示されたら、空き容量を確認する
Macの場合
続いて、Macの空き容量の確認方法です。
- 画面左上のAppleマークをクリックする
- 「このMacについて」を選択する
- 「ストレージ」を選択する
- ストレージの使用量を確認する
マウスポインターを置くと、各カテゴリで使用されている容量が表示されます。空き容量はグレーの領域で示されます。
PCのストレージ容量を減らす方法

次に、PCのストレージ容量を減らす方法を7つ紹介します。ビジネス利用では、セキュリティが確保された環境でデータを管理することが重要です。
空き容量が不足しているからといって、無料サービスへ勝手にファイルを移動するなどの行為は避けて、注意深くデータを扱いましょう。
方法① 不要なファイルを整理・削除する
使っていないフォルダーやドキュメントがあれば削除しましょう。さらに、重複ファイルの削除もストレージ容量の節約に有効です。手動でも探せますが、重複ファイル検出ツールを使用すれば、ファイル検索の手間を省けます。
そのほか、次のようなファイルが残存して、ストレージを圧迫しているケースもみられます。
- ダウンロードされたプログラムファイル
- ブラウザーのキャッシュファイル
- テキストエディタの自動保存ファイル
- ごみ箱のファイル
キャッシュファイルや自動保存ファイルなどの一時ファイルは頻繁に更新されるため、定期的に削除することで、ストレージ容量を減らせます。
方法② ファイルを圧縮・アーカイブにする
容量の大きなファイルの圧縮も、ストレージ容量の節約に効果的です。
使用頻度は低いものの、いずれ使う可能性のあるファイルは、アーカイブストレージに移すことで、PCのストレージ容量を減らせます。アーカイブとは、ファイルやフォルダーを圧縮して、長期保存に適した外部ストレージやクラウドストレージに保存することです。
圧縮やアーカイブには、zip形式やRAR形式などの圧縮フォーマットが用いられます。WindowsやMacのPCには圧縮解凍機能が標準搭載されています。また、LhaplusやWinRARといったサードパーティ製のツールも利用できます。自社の運用ルールで定められたツールを使用しましょう。
方法③ メディアファイルの最適化とストリーミングを行う
音楽や動画は、高画質で再生時間が長いほど容量が大きくなる傾向にあります。メディアファイルが多い場合は、圧縮や効率的な形式への変換がストレージ容量の節約に有効な方法となるでしょう。
例えば、画像の容量は、PNGよりもJPEGやGIFのほうが軽くなります。音楽ファイルの容量は、WAVEが重く、MP3が軽量です。動画はAVIやMOVの容量が大きくなる傾向にあり、MP4は比較的小さい容量で保存できます。
ただし、次のような非可逆圧縮方式のファイルは、一度圧縮すると画質が劣化し、解凍後も元に戻らないので、十分に留意しましょう。
- JPEG形式の画像ファイル
- MP3形式の音声ファイル
- MPEG形式の動画ファイル
加えて、IT技術の進歩とともに普及しているのが、インターネット経由でデジタルデータを受信しながら、音楽や動画を再生するストリーミングです。ストリーミングサービスを利用すれば、大量のメディアファイルをオフラインで保存する必要がありません。
PC上でのオフライン保存の利点はインターネット接続が不要な点ですが、容量を占有します。一方で、ストリーミングは、PCのストレージを消費しないものの、動画や音楽の再生にインターネット接続が欠かせません。
使用状況に応じた最適な保存方法を検討することが求められるでしょう。
方法④ 不要なアプリケーションやソフトウェアを削除する

容量の大きい不要なアプリケーションやソフトウェアを削除することで、PCのストレージ容量を確保できます。常駐アプリケーションが起動していたり、一時ファイルがたまっていたりすると、ストレージを占有するばかりか、PCの動作にも影響を及ぼす場合があります。
なお、アンインストール後も、関連するファイルやフォルダーがすべて削除されるわけではありません。不要なファイルやフォルダーは手動で削除するか、アンインストール時に自動的に削除するよう設定します。
アプリケーションやソフトウェアのキャッシュファイル、ログファイルなどは、日頃から定期的に削除しておくことで、ストレージの圧迫を防げます。
方法⑤ クラウドストレージを活用する
ストレージ容量の節約では対応しきれないときの解決策に、クラウドストレージがあります。クラウドストレージは、インターネット上でファイルを共有、保存するサービスです。
オンライン環境があれば複数のデバイスからアクセスできるため、利便性にも優れています。データ移行の際は、サービス事業者が提供するアプリケーションやソフトウェアからアップロードや同期を行う仕組みです。
クラウドストレージは長期的なデータ保存に適しており、データの移行先としてだけでなく、後述する外部ストレージなどと併用して、バックアップの最適化を図れます。
方法⑥ PC内部のストレージを追加する
外部サービスを利用したくない場合や、次のような利用方法が多い場合は、PC内部のストレージの増設をお勧めします。
- 高画質の画像の保存
- 高画質で長時間の動画の保存
- 多数のアプリケーションやソフトウェアの利用
なお、ストレージを追加する際は、PCのマザーボードにSATAやM.2といったSSDを接続する端子、および増設に必要なスペースの有無を確認する必要があります。接続部の規格が合わないと使用できないため、PCの規格と合うストレージを用意しましょう。
方法⑦ 外部ストレージを活用する
ストレージを手軽に追加したいときには、PCに接続して利用する外部ストレージが便利です。携帯性に優れたUSBフラッシュドライブやSDカードに加え、外付けのSSDやHDDなどが、外部ストレージとして活用されています。
外付けSSDの特長は、読み書き速度が速く、軽量で衝撃にも強い点です。一方、外付けHDDは外付けSSDと比較してデータの処理速度が落ちるものの、コストパフォーマンスに優れており、大量のデータ保存に重宝します。
外部ストレージは、1台のPCに対して複数台を接続することも可能です。大量のデータの整理や保存のほか、バックアップにも活用されています。
まとめ
ファイルの種類や内容、利用状況などから、今回紹介した7つの方法を必要に応じて組み合わせつつ、ストレージの最適化を目指しましょう。いずれの方法も、自社の定めたルールに則った上で実行してください。
PCのストレージを減らす方法としてクラウドを活用される場合は、ファイル管理をサポートする「Final Document」もご検討ください。「Final Document」を活用することで、以下のようにPCのストレージ容量を確保できます。
- PCのストレージ内に保存されたファイルの移行
- 不要なアプリケーションやソフトウェアの削除
- バックアップデータの移行
「PCのストレージ容量を減らす方法として、クラウドストレージを検討したい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。