コラム

動画を送る方法6選! 動画を送る際の注意点も解説

ファイル転送

動画は、広報や営業、人事など、ビジネスシーンでの利用が拡大しています。しかし、容量が大きいと、メールで送れなかったり、共有に失敗したりなど、扱い方に迷う場面があるかもしれません。

今回は、動画を送る方法をはじめ、動画の容量や動画を送る際の注意点について解説します。

動画の容量について

動画は、テキストや画像に比べて容量が大きくなりがちです。メールで動画を送れないのであれば、まずはファイルの容量を確認してみましょう。受信メールの上限サイズを超えているため、送れない可能性があります。

動画の容量は、長さや画質に大きく左右されます。例えば、一般的に使用される1080p HD/30 fpsでは、1分間あたり約65MBのデータ容量が目安です。

「1080p HD」は解像度を、fps(フレームレート)は1秒間に使用される静止画の枚数を示します。「30 fps」であれば、1秒あたり30枚の画像で構成されていることを意味します。数値が大きいほど、動画はよりなめらかになります。

720p HD/30 fpsに設定すると、1080p HD/30 fpsより画質は低下しますが、1分間あたりのデータ容量は45MB程度に抑えられます。

4K/60 fpsの高解像度設定では、画質が向上する一方で、1分間につき約400MBの容量が必要です。

そのほか、音声の有無や音質もファイルサイズに影響します。

このような大容量ファイルの問題に対しては、ファイルの圧縮のほか、動画の長さや画質、音声を編集することにより容量を縮小する方法などが解決策として考えられます。

動画を送る方法6選

ここでは、容量の大きな動画を送るための方法について、それぞれ詳しく説明します。

1.メール

受信メールの上限サイズは各サービスによって異なるものの、ビジネスメールの場合、添付するファイルの容量は2MB程度が目安とされています。

容量が大きい動画を軽くする方法として、次の2つがあげられます。

編集して送る

編集で不要なシーンをカットし、動画の長さを短縮すれば、容量は小さくなります。音声が必要ない動画であれば、音声を削除するのも1つの方法です。

そのほか、先述した解像度やフレームレートを下げる方法でも、ファイルの容量を減らせます。

圧縮して送る

ファイルの圧縮は、容量を削減できる手軽な方法です。

なお、WindowsやmacOSに標準搭載されているzip形式で圧縮しても、動画の容量はそれほど小さくならないことがあります。なぜなら、「MP4」や「MOV」といった一般的な動画形式は、すでにファイルサイズが圧縮されていることも多いためです。

その場合、動画に適した圧縮ソフトを使うことで、より高い圧縮効果が期待できます。

2.メッセンジャーアプリ

メッセンジャーアプリは、迅速かつ手軽に動画を共有できるサービスです。LINEやFacebook、Messengerなどが代表的で、短い動画や容量の軽い動画の共有に適しています。

便利なサービスではありますが、動画の長さや容量の上限が各サービスで異なる点には注意が必要です。

例えば、LINEで送信できる動画の長さは最大5分です。上限を超えると、自動的に圧縮されます。また、FacebookやMessengerでは、動画1本のファイルサイズが25MBまでに制限されています。

利用する際は、各メッセンジャーアプリの特長や制約を理解した上で、最適なサービスを選定することが大切です。

3.動画共有サイト

動画共有サイトは、個人から企業まで、幅広いユーザーに動画配信手段として活用されています。代表的なサービスには、YouTubeやVimeoなどがあります。

動画共有サイトにアップロードした動画は、動画URLやリンクボタンなどを相手に共有することで動画の視聴を可能にします。この際、「限定公開」や「非公開」など、アクセス制限を設定できます。

限定公開 動画URLを知っているユーザーのみが動画を視聴できる設定。検索エンジンの検索結果には表示されない
非公開 自分自身と特定のユーザーのみが視聴できる設定。URLを知っていても、登録ユーザーに指定されていなければ、動画を視聴できない

なお、各サービスによってセキュリティの充実度は異なります。機密性の高い動画を扱う場合、暗号化機能やアクセス制御などのセキュリティ対策を十分に確認した上で、サービスを選択することが重要です。

大人数に対して効率的に情報を共有できる点は、動画共有サイトの大きなメリットです。

4.DVD・USB

動画をオフラインで共有する手段として、DVDやUSBなどの外部記憶媒体が一般的です。

外部記憶媒体を手渡しや郵送で届ける方法であれば、大容量の動画の共有時にファイルサイズがそれほど問題になることはありません。インターネット接続が制限された環境でも動画を受け渡せます。

ただし、セキュリティ上の課題として、紛失や盗難による情報漏洩のリスクが発生することは避けられません。さらに、衝撃や水没などによる物理的な故障リスクに備える必要もあります。

こうした課題への対応策として、暗号化機能やパスワード設定機能をもつUSBメモリが活用されています。また、重要な動画を扱う際は、耐久性の優れた媒体を選択し、適切な保管や丁寧な取り扱いを心がけることも重要です。

5.オンラインストレージ

メールやメッセンジャーアプリを使用せずにオンライン上で動画を共有する方法として、Google ドライブやDropboxのようなオンラインストレージがあります。

オンラインストレージとは、インターネットを介して事業者のサーバーにデータを保存するサービスです。保存先のURLを伝えることで動画を共有できます。各サービスで設定されているストレージ容量の範囲内であれば、容量の大きな動画も共有が可能です。

無料サービスもありますが、有料サービスと比べるとデータ容量やセキュリティ機能などは限定的です。共有したい動画が多い、または高度なセキュリティ対策が必要な場合は、ビジネス向けの有料サービスが適しています。

6.ファイル転送サービス

ファイル転送サービスは、GigaFile(ギガファイル)便やオフィス宅ふぁいる便など、インターネットを介してファイルを送受信するサービスです。

動画をアップロードし、保存先のURLを共有することで動画の視聴を可能にします。長期的なデータ保管によく用いられるオンラインストレージに対し、ファイル送信サービスは、一時的なデータ共有を前提としている点が特徴です。

大容量のファイル送信に適しており、多くの場合、メールでは送れないようなサイズの大きい動画も送付できます。

動画を送る際の注意点

ここでは、動画を送付する際の注意点について詳しく説明します。

事前にウイルスチェックをする

送付先に動画を送る際は、動画自体にマルウェアが感染してないか、事前にウイルスチェックを行う必要があります。

なぜなら、気づかないうちにパソコンがマルウェアに感染していた場合、作成した動画にも感染リスクが及ぶからです。

動画を開封した結果、取引先がマルウェアに感染すれば、情報漏洩やシステム障害など、深刻な被害を引き起こす可能性があります。

このような被害を未然に防ぐためにも、送付前に動画のウイルスチェックを実施することが重要です。

zipファイルは受け取ってもらえない可能性がある

パスワードで暗号化されたzipファイルがマルウェアに感染していても、圧縮ファイルの中身までチェックできるソフトでないと検出できません。そのため、こうしたセキュリティ上の脆弱性をはらんだzipファイルの受信を拒否する企業もあります。

送付先のセキュリティポリシーに合わせて、適切な送付手段を検討することが重要です。

受信者の負担を考える

大容量の動画を送る際は、受信者の環境や負担への配慮が欠かせません。利用環境にもよりますが、受信者が動画をダウンロードする場合、時間がかかり、パソコンのストレージ容量を圧迫する恐れがあります。

また、大容量の動画を分割して送ると、動画の中身を確認するのに手間が発生し、作業が煩雑になります。

動画の共有に伴う受信者の負担を軽減するためにも、動画の編集や圧縮などにより、可能な限りファイルの容量を小さくしておくことが推奨されます。

動画を送るなら「Final Document」

Final Document」は、あらゆるドキュメントの共有と管理をワンパッケージで提供するクラウドサービスです。容量が大きい動画であっても、ストレージ容量に応じて、簡単かつ便利に保存や共有ができます。

セキュリティ対策が充実しており、アップロード時の自動ウイルスチェックのほか、上司承認によるダブルチェック機能も搭載することで誤送信を防止します。

無料トライアルも実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

容量が大きい動画を送る際は、不要なシーンを編集したり、ファイルを圧縮したりすることで、円滑に共有できます。また、メール以外にオンラインストレージやファイル送信サービスを使えば、大容量のファイルもスムーズに送ることが可能です。

特にビジネス利用では、送付先にかかる負担や利用環境への配慮が欠かせません。セキュリティ面でも万全の対策を講じた上で、送付先に合わせた最適な方法を選択してください。

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