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リモートデスクトップとは? メリットや注意点・選び方

リモートアクセス

テレワークが浸透するなか、活用が広がっているのがリモートデスクトップです。社内PCを遠隔から操作できるリモートデスクトップを使うと業務効率化などができる反面、セキュリティリスクといった注意点もあります。今回は、リモートデスクトップを安心して有効利用するために押さえるべき仕組みやメリット・注意点などを解説します。

リモートデスクトップとは

リモートデスクトップとは、手元にあるPCやタブレットといったデバイスから、離れた場所にあるPCやサーバーをネットワーク経由で遠隔操作する技術のことです。手元にあるデバイス(クライアント)には遠隔操作されるデバイス(ホスト)の画面が転送されるのみで、処理はホスト側で行います。

そのため、クライアントのスペックやインストールされているアプリケーションにかかわらず、ホストのアプリケーションの実行やファイル作成・保存などをいつも通り行えます。

リモートデスクトップを使うメリット

リモートデスクトップを使うと、業務効率化につながるなど様々なメリットがあります。ここでは代表的なメリット4つを確認しておきましょう。

業務効率化を図れる

リモートデスクトップを活用すると、業務を効率化できるメリットがあります。どこにいても、手元のデバイスを使って社内にいるときと同じ環境で業務を進められるためです。

テレワークや出張などで社外にいると、「必要なアプリケーションがない」「社内システムにアクセスできない」「PCのスペック不足」などの理由から、実行できない作業が生じます。

リモートデスクトップを使えば、社外でも社内PCの環境を問題なく利用できます。無理に出社せずとも仕事を処理できるので、時短やコスト削減にもつながります。

クライアントは低スペックでも利用できる

リモートデスクトップを利用すれば、手元のデバイスの性能では本来処理できない作業も実行できます。手元のデバイス(クライアント)には、遠隔操作するデバイス(ホスト)の画面が転送されるだけで、すべての処理はすべてホスト側で担当するためです。処理に必要なアプリケーションやOSも、ホスト側のものを使用します。

クライアント側のデバイスは、ネットワークに接続でき、リモートデスクトップ用のアプリを動かせる性能があれば利用可能です。業務に使うアプリケーションのインストールなども不要なため、手持ちのタブレットや性能が低下した既存のデバイスも活用できます。

手軽かつ低コストで導入できる

リモートデスクトップは、コストや手間を抑えて手軽に導入できるのも利点です。導入にあたって、特殊な設備の調達や複雑な設定などが不要です。

リモートデスクトップ導入に必要なクライアント用のデバイスやネットワーク回線は、既存のデバイスやインターネットを利用できます。新たにスペックの高いPCを購入したり、回線契約をしたりする必要がなく、低コストで導入できます。

また、業務用のアプリケーションやセキュリティソフトを、新たに各従業員のPCにインストールする手間がかかりません。リモートデスクトップを使う際の設定も比較的簡単なので、大きな負担をかけることなく始められます。

情報漏洩のリスクを抑えることができる

リモートデスクトップは、データが入った社内のPCを持ち出す方法に比べて 、情報漏洩リスクが少ないメリットもあります。

処理をすべてホスト側で行うリモートデスクトップでは、作業内容やデータなどはホストのデバイスで保存されるからです。社外のデバイスにファイルなどが残らないので、デバイスの盗難・紛失やマルウェア感染などによる情報漏洩リスクがありません。

ただし、通信中にハッキングなどをされるとデータを盗み見られるリスクがあるため、安全なネットワーク回線を利用するようにしましょう

リモートデスクトップを使うときの注意点

リモートデスクトップは業務効率化に役立ち、手軽に導入できますが、注意すべき点もあります。実際の使用開始後に不便さを感じて後悔することがないよう、重要なポイントをあらかじめ把握しておきましょう。

ホスト端末の電源を入れておく必要がある

リモートデスクトップを使用する際は、遠隔操作されるホストの電源を常に入れておく必要があります。スリープ状態でも利用できないため、スリープ機能もオフにしておきましょう。

リモートデスクトップでは、処理をすべてホスト側で行います。手元にあるクライアントはホストの画面を転送しているだけで、作業に必要なアプリケーションやデータ、CPUなどはホストのものを使用します。

停電などでホストの電源が切れてしまうと作業が中断されるため、注意が必要です。

ネットワーク回線の速度が影響する

ネットワーク回線の速度が、リモートデスクトップのレスポンスに影響する点にも注意しましょう。通信速度が遅い回線を使用すると、作業時にラグが生じ、操作性が悪化するだけでなく、業務効率が低下します。

リモートデスクトップを本格的に導入する前に、使用する回線の速度や安定性に問題がないかテストをしておくと安心です。時間帯によって速度・安定性が変動する場合もあるため、実際に利用する時間帯にチェックしておきましょう。

セキュリティリスクがある

リモートデスクトップはインターネット経由で遠隔操作するため、サイバー攻撃や不正アクセスといったセキュリティリスクがあります。

安全に利用するためには、VPN(Virtual Private Network)や、セキュリティソフトの導入、接続できるIPアドレスの指定、セキュリティの高い回線の使用など、複数の対策が重要です。特に、機密情報を扱う場合は、ホスト側の画面を第三者に盗み見されないよう、作業環境を適切に管理する必要があります。

リモートデスクトップの選び方

使用環境に適したリモートデスクトップを選ぶには、OSの対応状況など、確認しておくべきポイントがあります。ここでは、着目すべきポイントの具体例を3つ紹介します。

OSに対応しているか

リモートデスクトップを使用する前に、利用予定のデバイスのOSが対応しているか確認が必要です。また、使用可能なデバイスの種類も事前に確認してください。対応していないOSやデバイスでは、リモートデスクトップは利用できません

代表的なOSには、スマートフォンやタブレットであればiOSやAndroid、PCであればWindowsやmacOSがあります。ホスト側とクライアント側、双方のデバイスのOSを確認した上で、適切なリモートデスクトップを選択しましょう。

機能とコストのバランスが取れているか

リモートデスクトップには、様々な価格のものがあります。自社で必要な機能と、発生するコストのバランスが取れているものを選ぶことが大切です。

無料や低価格のものは使える機能が限定的であったり、セキュリティ対策が不十分であったりするケースもあるため、納得の上で導入する必要があります。また、いくら機能が豊富でも使わない機能であればコストが無駄になるため、必要な機能が充実したタイプを選びましょう。

検討にあたっては、初期費用やオプションなどを含め、年間コストはどれくらいになるのか見積もりを確認しておくと安心です。

セキュリティはしっかりしているか

リモートデスクトップにはセキュリティリスクがあるため、セキュリティ対策が充実しているものを選びましょう。具体的には、2要素認証、暗号化、PINコードといった機能が搭載されているものがお勧めです。

セキュリティ対策が充実しているリモートデスクトップを導入するなら、「RemoteOperator Helpdesk」をご検討ください。 

RemoteOperator Helpdesk」は、2要素認証やIPアドレスの制限でセキュリティ強化ができるほか、TLS1.2以上で暗号化されているので傍受や解読を防止できます。加えて、画面共有の一時停止の機能もあるため、第三者に見られることなく、安全性の高いリモート環境を構築可能です。サポート体制も整っているので、初めての方でも安心してお使いいただけます。

無料トライアルも実施していますので、ぜひこの機会にお試しください。

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まとめ

リモートデスクトップとは、手元のPCなどのデバイスから、離れた場所にあるPCやサーバーをネットワーク経由で遠隔操作する技術のことです。手間やコストを抑えて導入できる、業務効率化につながる、といったメリットがあります。一方でセキュリティリスクなどもあるため、対策やサポートが充実したサービスを導入することが大切です。

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