《株式会社FCCテクノ様》
「働く場所」も「Mac」or「Windows」も柔軟に選択。オンプレミスからクラウドへの移行でテレワークでも安心・安全な業務環境が実現
株式会社FCCテクノ様は福岡発のITベンチャーとして、創業60年を迎えた独立系SI・IT企業です。2021年に経営陣を30代に刷新したことをきっかけに、第二創業期として、事業形態の抜本的な転換や電子化を促進しています。テレワークなどで、従業員がどこにいてもリアルタイムに「PC操作ログ収集」と「デバイス制御」を実現するため「MaLion」をご導入いただきました。導入までの経緯や決め手、セキュアな環境での場所を選ばない働き方の実現方法について、Solution部の岸川様、Administration部の堺様に伺いました。
コロナ禍と事業形態の刷新をきっかけに、
従業員の働きやすさを重視した体制へ
まずは、情報漏洩対策ツールの導入をご検討されたきっかけについて教えてください。
これまでは「IT資産管理」と「操作ログとデバイス制御」の2種類のオンプレミス型ソフトを使用していました。ほとんどの従業員がデスクトップ型PCを使用していたので、特に問題は感じていませんでした。
クラウドへの移行を検討した大きなきっかけは「コロナ禍」と「働き方改革の促進」です。2021年に経営陣全員が30代のメンバーになったことで、会社全体が大きな転換期を迎えました。働き方改革の促進のためテレワーク導入が決まり、業務用PCをすべてノートPCに変更することになりました。コロナ禍真っ只中だったこともあり、不要な出社をなくすことで、従業員の健康を守り負担を減らすための決断でもありました。
もともと使用していたオンプレミス型ソフトでは、社内ネットワークにないPCはリアルタイムのログ収集ができません。テレワークの場合、出社のタイミングでログを収集するので、例えば10日間出勤しなければ、10日間分のログがすぐに確認できない状態になってしまいます。新しい働き方に合わせて、テレワーク環境のPCも、リアルタイムの管理を実現させるために、クラウド型のサービスの検討を始めました。
「MaLion」以外に導入を検討されたツールはありましたか。
他に1社の製品と比較検討しました。最終的に「MaLion」を選んだ理由としては、大きく次の3点が挙げられます。
- 導入の決め手
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クラウド型のサービスである点
もともと導入していたオンプレミス型の管理ソフトの場合、テレワーク中の情報確認に、タイムラグが出てしまうことが課題でした。働く場所に左右されないセキュリティ対策の実現を目指し、PCの稼働状況をリアルタイムで把握するにはクラウドへの移行は必須でした。他にも、感染症の蔓延や台風など、非常事態のBCP対策の一環としても、管理ソフトはクラウドにする必要がありました。
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MacとWindowsが同じように管理できる点
業務用PCをデスクトップPCからノートPCに移行するタイミングで、従業員の希望に合わせたOSを採用しました。MacとWindowsが混在することになったため、どちらのOSも同じように管理できる必要がありました。
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予算内で必要な機能を利用できる点
テレビCMなどで見かける他の情報漏洩対策ソフトとも比較検討しましたが、やりたいことをオプションとして追加していくと、費用がかさんでしまうことがわかりました。「MaLion」は様々な機能が標準で搭載されているので、かかる費用が非常にわかりやすいことも決め手になりました。
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他にも、以前からインターコムの製品である「まいと~く」「Biware」「LAPLINK」を使用していたこともあり、様々なソフトを問題なく継続的に利用できているという安心感や信頼感も決め手になりました。
本社・テレワーク・出向先の、
Mac・Windows端末200台を4名体制で一括管理
導入状況について教えてください。
システム管理者4 名で全体の端末管理を行っています。管理対象は、本社、テレワーク、出向先の端末を合わせて約200台です。全従業員は、どこにいてもインターネット経由で「MaLion」に接続し、全端末の情報をクラウド上で管理しています。
一般社員はもちろん、管理者が、3か所ある拠点のどこにいても、テレワーク中の場合でも、変わらない管理が実現しています。
- 株式会社FCCテクノ様 システム概要図
従業員の理解を得た適切なセキュリティ対策で、
顧客も従業員も安心できる環境を目指す
「MaLion」の活用状況はいかがでしょうか。
主に「操作ログの確認」と「端末稼働状況レポート作成機能」を利用しています。「MaLion」で管理を一元化したところ、かなり便利になり、業務負担の軽減になりました。
「情報漏洩対策」というと会社が従業員を監視しているイメージがあるかもしれませんが、「MaLion」を活用した会社主導のセキュリティ管理が、結果的には従業員を守ることになると考えています。
ノートPCを導入してからは、特に「端末の紛失」や「不正アクセス」などのニュースを見るたびに、警戒感を抱いていました。対策として「MaLion」の「操作ログの確認」と「端末稼働状況レポート作成機能」を利用することで、異常な動作を見逃すことなく、適正な管理が実現しています。万が一、端末の紛失が起こった場合は、リモートロックも活用したいと考えています。
セキュリティ面で安心感を持って働いてもらうために、「MaLion」を活用し、会社が積極的に管理をする必要性を感じています。新卒や中途採用の従業員には、入社の際に管理ツールを使用していることを伝えていますので「会社によるPCの管理は必須」という意識がしっかりと浸透しています。厳しいルールを設けて監視し、仕事がしにくくなるのでは意味がありませんので、使いやすさも維持しつつ、バランスを考えた運用を行っているところです。
その他、「MaLion」に関する今後の活用方針についてお聞かせください。
「MaLion」の「台帳管理機能」を活用したいと考えています。今までは、PC購入後に従業員が申請した内容を管理者にて手入力していました。管理を集約することで、従業員や管理者の負担が軽くなることを目指していきたいです。他にも勤怠管理システムとの連携なども検討しています。
社内の情報を守ることはもちろん、従業員にも「セキュリティは会社がきちんと管理している」という安心感を持って働いてもらうために、今後も「MaLion」をうまく活用していきたいと考えています。