《中京海運株式会社様》
「MaLion」のオールインワンの機能を活用し、
従業員の情報セキュリティ意識を向上
中京海運株式会社様は、国際物流の一翼を担うという理念のもと、1937年に海運代理業を営む企業としてスタートしました。以来、80年以上にわたり、海運業の多種にわたるサービスを展開しています。
社内の情報セキュリティ強化と勤怠管理の効率化のために導入いただいた「MaLionCloud」について、総務部 次長 馬淵様と総務部 総務課 課長 早川様にお話を伺いました。
港のターミナルシステムへのランサムウェア攻撃を
きっかけに、自社のセキュリティを強化
情報漏洩対策ツールの導入をご検討されたきっかけについて教えてください。
2023年7月に、ランサムウェア攻撃により港のターミナルシステムが3日間活動を停止するという、当社にとっても大きな事件がありました。当時は顧客から、「いつ復旧しますか?」と聞かれても「わかりません」としか返せない状況でした。
このようなことがあり「仮に当社にランサムウェア攻撃があった場合、防げるのか?」「もし防げなかった場合、当社は何日で稼働を再開できるのか?」「顧客からの問い合わせに対応できるのか?」などを試算しました。当時の体制では、これらの課題解決が非常に難しいと判断して、情報漏洩対策ソフトの導入を検討することになりました。
どのような機能を探していましたか。
ネットワークからの端末の隔離機能、「社外秘」などのキーワードで履歴調査できる機能、パソコンの各種ログを収集機能があるツールを探しました。
また当時は、勤怠管理を効率化する取り組みを始めたところでした。「MaLion」は勤怠管理システムと連携することで、従業員の勤怠・業務状況を把握でき、マルウェア対策にも有効であるため、上層部も「MaLion」の導入への理解を示してくれました。
「MaLion」以外に導入を検討されたツールはありましたか。
導入に際して、当社の業務に必要な機能を有しているか、利用料金などが予算内で適正であるか、役員を含めた社員理解が得られる商品であるかなど、他社製品を含めて徹底調査しました。そのため比較検討にとても時間を要しました。
決め手として機能面は当然ですが、サーバー構築不要で導入までのスピードが速い点、機能がオールインワンな点、通信ソフトの老舗であるインターコムという安心感から「MaLion」を選定しました。
- 導入の決め手
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機能がオールインワンである点
「MaLion」は、多くの機能がオールインワンで搭載されているのが決め手になりました。必要な機能をオプション形式で取捨選択する構成ではなく、価格構成も明瞭な点がシンプルでわかりやすく、選定のポイントになりました。
他社サービスの場合、オプション形式で機能がばら売りされていました。選ぶ機能によって利用料金が変動するため、機能選択の判断に困りました。 -
導入までのスピードが速い点
サーバー構築不要のクラウドサービスで導入までのスピードが速い点もポイントになりました。他社サービスの場合、導入までに数か月かかるところや、サーバー構築が必要なところもありました。
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インターコムのサービスという安心感
以前、取引先との請求関連の通信で、インターコムのEDI通信ソフト「Biware(バイウェア)」を利用していました。かなり長い間運用していましたが、通信が非常に安定していたのを覚えています。そのため、通信が得意なインターコムのソフト開発なら心配ないという安心感もポイントになりました。
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120台のパソコンを2名で管理
「MaLion」の導入状況について教えてください。
役員から一般社員まで社内すべてのWindows端末120台にMaLionをインストールし、総務部の2名で管理しています。
- 中京海運株式会社様 システム概要図
パソコンの操作ログを情報セキュリティの社内監査に活用
「MaLion」の活用状況はいかがでしょうか。
社内教育と「MaLion」で情報セキュリティを強化
USBメモリなどの記録媒体をパソコンに接続した際に注意喚起を表示しています。また、業務に関係がないキーワードでのインターネットの閲覧制限や、機密情報へのアクセス制限などの機能を利用しています。コロナ禍で在宅勤務を実施していたときは、持ち出し用のノートパソコンに印刷制限を設定したり、支給したポケット型Wi-Fi以外のWi-Fiへの接続を制限したりしました。
導入当初は、パソコンのログ監視や制限事項に抵触する従業員がいました。現在は、情報セキュリティの社内教育を進めたことにより、従業員から「MaLion」の重要性と必要性への理解を得られました。その一手として、社内のすべてのパソコンに「MaLion」をインストールし、常に監視していることをあえて従業員に公開したことがポリシー違反への強力な抑止力となったと感じています。
従業員が利用しているソフトウェアの把握と管理
従業員のパソコンで利用しているOSやソフトウェアのバージョンの管理をして、セキュリティ上古いものが利用されないようにしています。また、危険なフリーソフトを利用していないかの確認も行っています。
パソコンの操作ログを基に社内監査を実施
セキュリティに関するルールを作り従業員に周知しましたが、徐々に形骸化していきました。そこで、今は「MaLion」の操作ログを確認して、監査を行うようにしました。ルールを守るのは当たり前なので、禁止事項を行った際は、あえてパソコンの画面にアラートを表示しない運用にしています。
ルールを守れていない方には、「余計なソフトウェアはインストールしないでください」「仕事と関連のないWebサイトは見ないでください」「その名簿は何に使っていますか?」など直接注意しています。それもあって確実にポリシー違反が減ってきました。
勤怠システム連携でより正確な残業管理を実現
「MaLion」と勤怠システムを連携して使用しています。従業員の打刻時間と「MaLion」が記録するパソコンのON/OFF時間を短時間に比較確認でき、1秒単位で正確な残業時間の管理が行えるようになりました。「MaLion」導入前は、労働基準監督署に報告するレポートの作成に2~3日かかっていましたが、今は半日もかからないで作成できるようになりました。
今後の「MaLion」の活用方針について教えてください。
今は2人体制でセキュリティ管理を行っていますが、いずれ後輩に引き継ぐことになるにあたって、「MaLion」のユーザーインターフェースの使いやすさは、大事だと思います。また、管理に必要な機能がオールインワンで搭載されているので、後輩が利用したい機能があっても、追加で購入する必要がありません。
現在当社では創立100年に向けて、社内業務の効率化を進めながら顧客満足度向上のための攻めのDX技術も積極的に取り入れ、人員不足の社内SEの増員・育成に力を入れていく方針です。またDX化に並行して「MaLion」を活用し、セキュリティ面もさらに強化すべく、まずはセキュリティ規定を社内へ浸透させています。海運会社さながら、時代の波に乗り顧客と共に発展していく未来を共に創っていきたいと考えております。